Coffee Break 1 上達の秘訣その1

イントロダクション コース

コーヒーを淹れましょう

 本稿ではプログラミングを行いませんので、気を楽にして読んでいただければと思います。コーヒーやお茶を淹れて寛いでください。

 本コースを受講中のみなさんは、まだ VBA のプログラミングを始めたばかりの方が多いと思います。また、以前挑戦したことがあるけれどその時は挫折してしまったという方もいるかもしれません。学習を始めたばかりのころは多くの希望を持っていると同時に色々な不安も抱えているものです。そこで、各 Chapter の合間に上達の秘訣について順次紹介していこうと考えています。

秘訣:コードに慣れ親しむ

 最初に紹介する秘訣は「コードに慣れ親しむ」です。具体的には3つのポイントがあります。

コードを書く

 「コードを書く」これは当たり前のことではあるのですが、敢えて指摘させていただきます。

 これからプログラミング言語を学習される方には、色々なかたがいると思います。ブラインドタッチが出来るかた、出来ないかた、英語が得意な方、苦手な方、等々。しかしながら、どんな方であっても行う必要があるのは「コードを書く」ことです。Web サイトに落ちているコードをコピー&ペーストするのは簡単ですが、そのような行為は上達の機会を自ら放棄していることに他なりません。

 コードを書いている時、それがたとえ Web 上に書かれているコードと同じものであったとしても、自然と考える時間が生まれます。その「考える時間」や「みずから考えること」は上達する上で非常に重要な要素となります。そこには、復習の機会があり、学んだ知識を確認する機会があり、疑問点が生じる機会があり、理解がひらける機会があり、新しいアイデアを思いつく機会があるのです。ですから、本コースで紹介するサンプルコードもコピー&ペーストではなく、自分自身で書き、こうした貴重な機会をたくさん得られるように心がけてください。

コードを読む

 自分が書いたコード、他人が書いたコード、それらを読むことは気付きを得る絶好の機会となります。特に意識していなくても、コードを読んでいる時にあなたは様々な感想を抱いているはずです。「読みやすいコード」「読みにくいコード」「美しいコード」「野暮ったいコード」「意味の分からないコメント」「目的がよく分からない変数」「分かりやすいコード」といった具合に。このような直感による感想は気付きの宝庫と言えます。もし、自分が過去に書いたコードを読んでいてネガティブな感想を得たのなら、コードを改善するチャンスです。また、他人のコードを読んでいて美しいと感じたのなら、自分のコードと何が違うのかを考えてみる良い機会です。

 コードを書くことが知識の再確認や理解を深める機会を提供するのであれば、コードを読む過程は自身のコードを改善する機会に恵まれていると言えます。これもまた読者のみなさんがスキルアップ出来る貴重な機会ですから積極的にコードを読む習慣を身につけてください。

 コードを読むことに慣れてくると、様々な恩恵を享受出来るようになります。優れた技術者が設計したコードを読むことや、他のプログラミング言語で記述されたコードを読むことが出来るようになったりもします。これは学習の素材をより多く入手出来ることを意味しており、そうした洗練されたコードからは、書籍や有料の学習講座などからは得られないノウハウを学ぶことが出来るのです。コードを読むことに熟練することは、みなさんの到達限界を大きく押し広げる効果があることを意味しています。

美しさを楽しむ

 ここでいう美しさとは設計の美しさを指しています。設計と聞くと難しそうな印象を受けるかもしれませんが、設計にも様々なフェイズがあり、例えば変数の命名も設計の一部です。変数を命名する機会はみなさんも経験しているかもしれませんね。もしそうであるなら、それは設計の一部分をすでに経験したことを意味しています。初心者の段階からどのような設計がより良い設計なのかという疑問をもち、それを追い求めていくことはとても重要なことです。

 端的に言えば、良い設計とは人間がそのコードをみて美しいと感じる設計です。実務で美しさは必要ないと言う方もいらっしゃると思いますが、それは設計者としての学習をやめてしまった人の言い訳に過ぎないと私は考えています。美しさを求める作業は難易度の高い行為です。しかし、優秀な設計者は無意識のうちに美しさを求めます。自身の技術レベルが向上していくにつれて自身の美的センスにも変化が現れ、以前は美しいと思っていたコードも今はそう思わないという状態になることがあります。そしてそのような状況は、紛れもなく自身の技術が向上した証拠なのです。初心者のうちは良く分からないかもしれませんが、学習を継続すればいつか開眼する日がやってきます。

 始めてプログラミングを学習する方はそれほど気にする必要はありませんが、以前手続き型プログラミングの経験がある方などの場合、機能分割、機能重視の指向が強いかもしれません。機能分割の考え方は基本的に当サイトでは行わないため、そこへのこだわりを一旦捨てる必要があります。固定観念を一度クリアーして頂き、パラダイムシフトを体験していただければ幸いです。

むすび

 当サイトは、VBA の修得だけでなく、オブジェクト指向を体得することを学習コースの目的としているため、学習内容は他の VBA 学習サイトや有料講習とは一線を画す予定です。イントロダクションコースでは学習順序以外目立った違いはありませんが、基礎コース以降は少し難易度の高いテーマについても積極的に取り組んでいきますので、イントロダクションコースを学習するうちから「コードに慣れ親しむ」を習慣づけるようにしてください。

それでは本稿はここで終わりにします、お疲れさまでした。また次回お会いしましょう。

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